セン「auひかりのWi-Fiが遅い…」「ルーターを替えたら速くなるの?」──そんな疑問を持つ方は多いです。 実は、Wi-Fiの速度はルーターの性能(特に“11ac対応”かどうか)で大きく変わります。
この記事で分かること|auひかりのWi-Fiを11ac対応ルーターで高速化する方法
- Wi-Fiが遅くなる原因(回線・機器・設定のどれが問題かを特定)
- 11ac(Wi-Fi 5)の特徴と効果を初心者でも理解できる形で解説
- おすすめの11ac対応ルーターと速度を上げる設定方法を紹介
この記事を読めば、今のauひかりWi-Fi環境を見直して、自宅でもっと安定した高速通信を実現できます。 「ルーターを変えるだけでこんなに速くなるの?」という改善例も多数あります。
第1章|auひかりのWi-Fiが遅く感じる主な原因



最近、スマホのWi-Fiが全然速くなくて…回線のせいなのかな?



実は回線よりもWi-Fiルーターの性能や設置環境が原因であることが多いです。ここでは、auひかりで速度が出ない主な理由を整理してみましょう。
① 古いルーター(11n以下)を使っている
Wi-Fiには「11n」「11ac」「11ax(Wi-Fi 6)」といった規格があります。 このうち11n(Wi-Fi 4)以前のルーターを使っていると、最大速度が300Mbps程度に制限され、auひかりの高速通信を活かしきれません。
- 11n以前:最大300Mbps前後(実測100Mbps以下になることも)
- 11ac:最大6.9Gbps(理論値)で安定性も高い
- 11ax(Wi-Fi 6):最新規格、混雑にも強い
✅ ポイント:Wi-Fiの遅さは「回線の問題」よりも「ルーターが古い」ことが多いです。5年以上前の機種は買い替えを検討しましょう。
② ルーターの設置場所が悪い
Wi-Fiは電波を利用するため、障害物や金属・コンクリートの壁に弱いです。 特にマンションでは電波干渉も起きやすく、部屋の隅や床近くに置いていると速度が落ちる原因になります。
- ルーターはできるだけ部屋の中央・高い位置に設置
- 電子レンジやBluetooth機器の近くは避ける
- アンテナ付きモデルはアンテナを垂直に立てる
⚠ 注意:見た目重視でルーターを棚の中やテレビ裏に隠すと、電波が減衰して遅くなります。
③ 2.4GHz帯にしか接続していない
多くのWi-Fiルーターは「2.4GHz」と「5GHz」の2つの電波を使えます。 しかし、古い機種では2.4GHzしか対応していないため、通信が混雑しやすく速度が出ません。
- 2.4GHz:遠くまで届くが干渉を受けやすく遅い
- 5GHz:高速で安定するが、障害物に弱い
✅ ポイント:スマホやPCが「5G」「_5GHz」などのSSIDに接続されているか確認しましょう。 11ac対応ルーターなら自動的に最適な帯域を選んでくれる機種もあります。
④ 同時接続数が多い・古い機器が混在している
Wi-Fiは複数端末をつなぐと、それぞれの通信を順番に処理します。 スマホ・テレビ・ゲーム機・スマート家電などを同時に使うと、ルーターの処理能力を超えて速度が低下します。
- 古い端末(11n対応など)が1台でもあると、全体の速度が落ちる
- 同時接続10台以上の家庭では、11ac以上が必須
✅ ポイント:家族全員で使う場合や、複数デバイスを常時接続しているなら「MU-MIMO対応(複数同時通信)」ルーターが効果的です。
第2章|11ac(Wi-Fi 5)とは?特徴とメリットを解説



さっき出てきた“11ac”ってよく聞くけど、実際どう違うの?



11ac(イレブンエーシー)は、Wi-Fi規格の一つで「Wi-Fi 5」とも呼ばれます。
これは旧世代の11n(Wi-Fi 4)よりも通信速度と安定性が大幅に向上しており、auひかりの高速回線と非常に相性が良いんです。
11acの基本スペック
| 規格名 | 別名 | 最大通信速度(理論値) | 周波数帯域 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| IEEE 802.11n | Wi-Fi 4 | 最大600Mbps | 2.4GHz | 古い機器で多く採用 |
| IEEE 802.11ac | Wi-Fi 5 | 最大6.9Gbps | 5GHz | 高速・安定・ノイズに強い |
| IEEE 802.11ax | Wi-Fi 6 | 最大9.6Gbps | 2.4GHz/5GHz | 最新規格、混雑にも強い |
11ac対応ルーターの3つのメリット
- 通信速度が圧倒的に速い:5GHz帯を利用することで、最大6.9Gbpsの高速通信が可能。
- 安定性が高い:他の家電やBluetoothとの干渉が少なく、映像配信やゲームも快適。
- 対応機器が多い:iPhone・iPad・PS5など、近年の端末はすべて11ac対応。
✅ ポイント:「11ac対応ルーター」は、auひかりの1Gbps回線を最大限に引き出す最適解。 特にマンションタイプでは、VDSLの制約がない物件なら11ac化で劇的に改善することがあります。
11acと11ax(Wi-Fi 6)の違い
「11ax(Wi-Fi 6)」は最新規格ですが、まだ対応機器が少なく、価格も高めです。 auひかりを利用するうえでは、11acで十分な速度と安定性が得られます。
- 11ac:コスパ重視。高速通信を体感したいユーザー向け。
- 11ax:将来のスマートホーム環境や多数接続を見据えた選択肢。
⚠ 注意:11ac対応ルーターでも、古い端末(11nまで対応)を使っていると速度は上がりません。 スマホやPCが11ac対応かどうかも確認しましょう。
第3章|11ac対応ルーターを選ぶポイント



11ac対応って言っても、ルーターの種類が多すぎてどれを選べばいいか分からないよ。



確かに種類は豊富ですが、ポイントを押さえれば迷うことはありません。
ここでは、auひかりに最適な11ac対応ルーターを選ぶコツを紹介します。
① 最大通信速度と同時接続数を確認する
まず注目すべきは「最大通信速度」と「同時接続台数」です。 auひかりの高速回線を活かすには、1733Mbps以上のモデルが理想です。
- 目安:867Mbps以上 → 通常利用に十分
- 目安:1733Mbps以上 → 家族利用・動画視聴・ゲーム向け
- 同時接続10台以上に対応 → 家族全員でも快適
✅ ポイント:複数デバイスをつなぐなら「MU-MIMO対応」モデルを選びましょう。 同時通信ができるため、速度低下を防げます。
② IPv6(IPoE)対応を必ずチェック
auひかりではIPv6接続(IPoE方式)に対応しているルーターを選ぶことが重要です。 IPv6に対応していないと、夜間や休日に通信が混雑しやすくなります。
- IPv6対応(IPoE方式) → 回線混雑を回避し、高速・安定通信を実現
- 非対応ルーター → PPPoE方式で混雑時間帯に速度低下
✅ ポイント:パッケージや商品ページに「IPv6対応」や「auひかり対応」と記載があるか必ず確認しましょう。
③ アンテナ数と設置環境を考慮する
Wi-Fiの通信性能は「アンテナ数」にも左右されます。 アンテナが多いほど、同時に複数方向へ強い電波を飛ばせるため、家中どこでも安定した通信が可能です。
- アンテナ2本:1〜2人暮らしに最適(コンパクトタイプ)
- アンテナ3〜4本:ファミリー向け、広範囲に安定した電波
- 内蔵アンテナタイプ:デザイン重視、性能はやや控えめ
⚠ 注意:マンションでは電波の反射が起きやすいため、アンテナが外付けのタイプを選ぶと効果的です。
④ メーカー別おすすめ傾向
- BUFFALO:初心者向け。設定が簡単でコスパ◎。
- NEC(Atermシリーズ):安定性と信頼性が高く、長時間利用に強い。
- TP-Link:価格が安く、性能が高い。アプリ設定も充実。
- ASUS:ゲーミング向け。高性能CPUで遅延に強い。
第4章|Wi-Fiを速くするための設定・改善方法



ルーターを買い替えたけど、思ったほど速くならないんだよね…。設定に問題があるのかな?



そうかもしれませんね。実はルーターの設定次第で、通信速度は大きく変わります。
ここでは誰でもできる改善方法を5つ紹介します。
① IPv6(IPoE接続)を有効にする
auひかりでは、IPv6(IPoE)を利用することで混雑を回避できます。 古い設定(PPPoE方式)のままだと、夜間や休日に速度が落ちる原因になります。
- プロバイダのマイページから「IPv6設定」をONに
- ルーターの設定画面で「IPv6」または「v6プラス」機能を有効化
- 再起動して通信方式を確認(IPv6表記が出ていればOK)
✅ ポイント:設定後、Wi-Fi接続画面で「_v6」などが表示されていれば成功です。 これだけで夜間の速度低下が解消されることもあります。
② チャンネル(周波数帯)を最適化する
同じ周波数帯(特に2.4GHz)に近所のWi-Fiが集中していると、電波干渉が起こり通信が遅くなります。 ルーター設定画面でチャンネルを自動選択または5GHz帯を優先にすると安定します。
- 2.4GHz帯:チャンネル1・6・11のいずれかを選択
- 5GHz帯:36〜48chを優先(混雑が少ない)
⚠ 注意:マンションでは電波干渉が多いため、自動選択よりも固定チャンネルの方が安定するケースもあります。
③ ルーターの設置位置を見直す
ルーターの場所が悪いと、どんなに高性能でも速度は出ません。 部屋の中央・床から1m以上・障害物の少ない場所に設置するのが理想です。
- 金属・コンクリート・電子レンジの近くは避ける
- テレビ裏や棚の中はNG(電波が減衰)
- 縦置き型は電波範囲が広くおすすめ
✅ ポイント:Wi-Fi電波は見えませんが、遮るものが多いと弱まります。 家全体に届くように「中継機」を追加するのも有効です。
④ ファームウェアを最新に更新する
ルーターには「ファームウェア」という内部プログラムがあり、定期的に更新することで動作が安定します。 古いままだと速度低下や接続切れの原因になることも。
- 設定画面にログイン → 「ファームウェア更新」項目を確認
- 自動更新機能をONにしておくと便利
- 更新後は必ず再起動して適用
⑤ 定期的に再起動・リセットを行う
ルーターは長期間動かし続けると、メモリがいっぱいになり動作が重くなります。 週1回程度の再起動を習慣化すると、安定した通信を維持できます。
- 再起動:1〜2分電源を抜いて再接続
- リセット:設定を初期化したいときのみ実施
第5章|auひかりにおすすめの11ac対応ルーター3選



結局、どのルーターを買えばいいの?メーカーが多すぎて選べない!



安心してください。ここでは、auひかりとの相性が良く、初心者でも設定しやすい11ac対応ルーターを3つ厳選して紹介します。
① BUFFALO WSR-2533DHP3|安定性とコスパの両立
日本でもっとも普及しているBUFFALO(バッファロー)製ルーター。 最大1733Mbps対応・IPv6対応・簡単接続ボタン付きで、設定が苦手な方でも安心です。
- 通信速度:5GHz帯 1733Mbps / 2.4GHz帯 800Mbps
- IPv6(IPoE)対応:あり
- おすすめ環境:3LDKまでの戸建て・マンション全般
- 価格目安:約8,000〜10,000円前後
✅ ポイント:auひかり公式サイトでも動作確認済み。 「初めての買い替え」に最適な万能モデルです。
② NEC Aterm WX3600HP|高性能で家族利用にも強い
NECのAtermシリーズは、安定性と信頼性に定評があります。 WX3600HPは最大2402Mbps対応のハイスペック機で、同時接続にも強いモデルです。
- 通信速度:5GHz帯 2402Mbps / 2.4GHz帯 800Mbps
- IPv6(IPoE)対応:あり
- MU-MIMO/ビームフォーミング対応
- 価格目安:約12,000〜14,000円前後
⚠ 注意:設定画面がやや専門的なので、最初だけ少し時間をかけて設定すると安定して長く使えます。
③ TP-Link Archer A10 Pro|コスパ最強の多機能モデル
海外メーカーながら日本でも人気のTP-Link。 A10 Proは、IPv6対応・アプリ設定・セキュリティ機能内蔵で、コスパ重視の方に最適です。
- 通信速度:5GHz帯 1733Mbps / 2.4GHz帯 800Mbps
- アプリから設定・管理可能(Tetherアプリ)
- アンテナ3本+ビームフォーミング搭載で広範囲カバー
- 価格目安:約9,000〜11,000円前後
✅ ポイント:UIが分かりやすく、スマホ1台で初期設定から速度確認まで完結。 初めてのWi-Fi改善にもピッタリです。
【比較まとめ表】
| 機種名 | 最大速度 | IPv6対応 | おすすめ環境 | 価格目安 |
|---|---|---|---|---|
| BUFFALO WSR-2533DHP3 | 1733Mbps | ○ | 一般家庭・マンション | 約9,000円 |
| NEC Aterm WX3600HP | 2402Mbps | ○ | ファミリー・広めの住宅 | 約13,000円 |
| TP-Link Archer A10 Pro | 1733Mbps | ○ | コスパ重視・初めての買い替え | 約10,000円 |
第6章|よくある質問(FAQ)



ここまで読んで、だいぶ分かってきたけど…実際に設定するとなると不安だな。



安心してください。よくある疑問をまとめました。短時間でスムーズに改善できますよ。
Q1. 11ac対応ルーターなら、どのプロバイダでも使えますか?
はい。基本的にauひかり対応ルーターであれば、どのプロバイダ(So-net、BIGLOBE、@niftyなど)でも利用可能です。 ただし、一部の古い機種ではIPv6(IPoE)設定に非対応の場合があるため、購入前にスペックを確認しましょう。
Q2. auひかりのルーター(ホームゲートウェイ)でも11acは使えますか?
auひかりのホームゲートウェイ(HGW)にも11ac対応モデルがありますが、内蔵Wi-Fiが非対応の型番も存在します。 Wi-Fi機能がない場合は、別途11ac対応ルーターを接続することで改善できます。
- 11ac対応HGW:BL1000HWなど(IPv6にも対応)
- 非対応HGW:BL900HW以前(Wi-Fi子機が必要)
✅ ポイント:契約時期が古い方は、auサポートに問い合わせて最新機種へ交換可能か確認しましょう。
Q3. 11ac対応でも速度が上がらない場合は?
ルーターが11ac対応でも、以下の要因で速度が出ないことがあります。
- スマホ・PCが11nまでの対応しかない
- ルーターの設置場所が悪い(遮蔽物・電子機器が近い)
- IPv6接続が有効化されていない
- LANケーブルが古い(CAT5e以下)
⚠ 注意:ルーターだけでなく、周辺機器やケーブルも最新規格に揃えることで初めて最大性能を発揮できます。
Q4. auひかりマンションでも11acルーターを使うべき?
はい。マンションタイプでも11ac対応ルーターを導入することで、VDSL方式の制限を除けば十分な速度向上が期待できます。 特にLAN配線方式(光配線方式)の物件では効果が大きいです。
Q5. 11acとWi-Fi 6(11ax)ならどちらを選ぶべき?
コスパと安定性を重視するなら11ac(Wi-Fi 5)、将来性を見据えるなら11ax(Wi-Fi 6)がおすすめです。 ただし、auひかりの1Gbps回線を使うなら11acで十分なパフォーマンスを得られます。
- 11ac:コスパ◎、現行機種の主流規格
- 11ax:次世代規格。価格がやや高いが混雑に強い
✅ ポイント:現在お使いのデバイス(スマホ・PC)が11axに対応していない場合、11acルーターを選んでも問題ありません。
第7章|本記事の重要ポイントまとめ



なるほど、ルーターを替えるだけでこんなに変わるんだね。Wi-Fiが遅いのは回線のせいだけじゃなかったんだ。



そうなんです。多くの人が「ルーターの見直し」で劇的に改善しています。最後に、今回の記事の要点を整理しておきましょう。
- Wi-Fiが遅い原因の多くは「古いルーター」や「設定不備」にある
- 11ac(Wi-Fi 5)はauひかりとの相性が良く、最大6.9Gbpsの高速通信が可能
- ルーターを選ぶ際は「IPv6対応」「MU-MIMO対応」「アンテナ数」に注目
- おすすめモデル:BUFFALO WSR-2533DHP3、NEC Aterm WX3600HP、TP-Link Archer A10 Pro
- ルーター設置位置やチャンネル設定を見直すことで通信品質が安定する
Wi-Fi環境は「一度整えれば長く快適に使える」インフラです。 数千円のルーター投資で、日常のストレスが一気に解消されるケースも少なくありません。
もし現在のルーターが古く、2.4GHzのみ対応・IPv6未対応・アンテナ数が少ないなどの場合は、 このタイミングで11ac対応モデルへ切り替えることをおすすめします。
読んでくれてありがとうございました。今後もみなさまのお役に立てる記事を書いていきます。よろしくお願いします。










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