セン「auひかりを申し込みたいのに、『建物が登録されていません』と言われた…」という人は少なくありません。 実は、集合住宅や賃貸物件では「建物登録」が完了していないと、auひかりの導入手続きが進まない仕組みになっています。



この記事では、auひかりの「建物登録」とは何か、どのような流れで手続きを進めるのかをわかりやすく解説します。 管理会社や大家さんへの確認方法、登録にかかる期間、注意点まで網羅しています。
この記事で分かること|auひかりの建物登録と申し込みの流れを整理
- 「建物登録」とは何か、その役割と目的が分かる
- 管理会社やオーナーが関わる登録手順を理解できる
- 登録が進まない場合の対応策や問い合わせ先を知ることができる
⚠ 注意:建物登録は利用者本人だけで完結できないケースが多く、物件の管理会社やオーナーの協力が必須です。 スムーズに進めるには、この記事で紹介する流れをあらかじめ把握しておくことが重要です。
第1章|そもそも「建物登録」とは何か?



「建物登録って、よく聞くけど具体的に何のこと?申し込みとは違うの?」



いい質問だね。簡単に言うと「建物登録」は、auひかりを提供するためにKDDIが建物ごとの設備情報を登録する手続きのことなんだ。 この登録が完了して初めて、「この建物でもauひかりが使えます」と判断されるんだよ。
建物登録の役割とは?
建物登録は、KDDI(auひかりの提供元)が建物の配線方式や設備環境を調べ、サービス提供可否をデータベースに反映させる作業です。 以下のような項目が登録対象となります。
| 登録項目 | 内容 |
|---|---|
| 建物名・住所 | 正式な所在地・建物名を登録 |
| 配線方式 | 光配線/LAN配線/VDSL配線のいずれか |
| 部屋番号情報 | 何階・何号室まで提供可能かの情報 |
| 提供可否 | 設備確認後、提供可否を判定 |
建物登録と「申し込み」の違い
- 建物登録:KDDI側が建物情報を登録して、サービス提供可否を判断する
- 申し込み:建物登録後、ユーザーが具体的に契約手続きを行う段階
つまり、建物登録が完了していないと申し込み自体が受け付けられないということです。 特にマンションやアパートなどでは、1棟まるごとの登録が必要なため、オーナーや管理会社の承諾が求められるケースが多くなります。
✅ ポイント:自分で建物登録の申請を行うことも可能ですが、承諾書や建物情報の提出が必要になるため、まずは管理会社に相談するのがスムーズです。
第2章|なぜ建物登録が必要なのか?仕組みと理由



でも、どうしてそんな登録が必要なの?申し込んで工事すればいいだけじゃないの?



実はそれが違うんだ。建物登録は、光回線を安全かつ安定して提供するために欠かせないステップなんだよ。 KDDIが事前に建物構造や配線ルートを確認しないと、光ファイバーの工事ができないんだ。
建物登録が必要な主な理由
- 建物の配線方式を把握するため(光配線・LAN・VDSLなど)
- 他社設備や電力系インフラとの干渉を避けるため
- 物件オーナー・管理会社の承諾が必要なため
- KDDI側のシステムで「提供可能エリア」として登録するため
登録が必要な物件タイプ
| 物件タイプ | 建物登録の必要性 | 備考 |
|---|---|---|
| 戸建て | 不要 | 住所単位で提供可否を判定 |
| アパート・マンション | 必要 | 1棟単位での登録が必要(共有部の工事が伴うため) |
| 社宅・寮・店舗併用住宅 | 必要 | 設備環境や契約名義の制限がある場合も |
⚠ 注意:特に集合住宅では、1室だけが個別に登録できないケースが多く、建物全体での承諾が前提になります。 そのため、申し込み前に「建物登録の有無」を必ず確認しておくことが重要です。
登録が済んでいないとどうなる?
建物登録が完了していないと、次のようなメッセージが申し込み画面や代理店から届くことがあります。
- 「お客様の建物は現在、サービス提供エリア外です」
- 「建物登録が完了していないため、提供判定ができません」
- 「建物情報を追加するには管理会社の承諾が必要です」
✅ ポイント:こうした表示が出た場合は、焦らずに建物登録を依頼しましょう。 多くの場合、1〜2週間で登録が完了し、その後に正式申し込みが可能になります。
第3章|auひかりの建物登録の流れ【申し込み~完了まで】



なるほど。じゃあ実際に建物登録をお願いする場合って、どんな手順で進むの?自分で全部できるの?



基本的には、ユーザーが直接登録申請するというよりも、管理会社やオーナーがKDDIに依頼する流れだね。 ただ、利用者自身が問い合わせして「登録希望」を伝えることで進むケースもあるよ。
建物登録の全体フロー
| ステップ | 内容 | 目安期間 |
|---|---|---|
| ① auひかり提供判定 | 公式サイトまたは代理店で住所検索し、提供可否を確認 | 即日 |
| ② 建物登録が未完了と判明 | 「登録が必要です」と案内される(多くは集合住宅) | 即日 |
| ③ 管理会社・オーナーに相談 | KDDIへの登録依頼をお願いする(承諾書が必要) | 1〜3日 |
| ④ KDDIが設備確認 | 建物配線方式・提供可否を現地確認または資料確認 | 3〜10日 |
| ⑤ 登録完了・利用可能 | 登録後、正式に「提供エリア」として反映 | 1〜2週間 |
申請に必要な情報
- 建物名・住所(正式表記)
- 管理会社またはオーナーの連絡先
- 建物の構造情報(木造/鉄筋など)
- 既設の配線方式(不明でもOK)
- 承諾書(KDDI所定様式)
⚠ 注意:登録作業はKDDIが行うため、管理会社の承諾が得られない場合は登録が進まないことがあります。 特に法人所有物件や公営住宅などでは、正式な承諾書類が求められます。
建物登録が完了した後の流れ
- 建物情報がKDDIの提供データベースに反映される
- 代理店や公式サイトの「提供可否検索」で◯表示に変わる
- その後、通常のauひかり申し込み手続きへ進める
✅ ポイント:登録が完了しても、実際の契約・工事予約は自動で進まないため、登録完了後に再度申し込みを行いましょう。
第4章|建物登録の申請は誰が行う?【オーナー・管理会社・入居者の役割】



登録の流れはわかったけど、実際に「誰」が申請するの?自分でもできるのか、それとも管理会社じゃないとダメ?



原則として、建物登録の申請は建物の管理者(オーナー・管理会社)が行う必要があるよ。 ただし、入居者がKDDIに問い合わせることで「登録依頼書」を送ってもらうことは可能なんだ。
建物登録の主な申請者と役割
| 立場 | 役割 | できること |
|---|---|---|
| 入居者(あなた) | 建物登録の必要性を確認し、申請を促す | サポートセンターへ問い合わせ、登録依頼書を取り寄せ可能 |
| 管理会社 | KDDIへ正式に建物登録の申請を行う | 承諾書を提出し、設備情報を共有する |
| 建物オーナー | 工事や登録に関する最終的な承認者 | 建物全体への配線承諾を行う |
入居者が取るべき3つのステップ
- サポートセンターへ「建物登録希望」と伝える
→ KDDI(auひかりサポート)に連絡し、建物登録依頼書を請求 - 管理会社・オーナーに依頼書を共有する
→ 「この書類に記入・押印して送付してほしい」と伝える - 登録完了後に再度提供可否を確認
→ 公式ページのエリア検索で「提供可能」になっていればOK
⚠ 注意:登録依頼書の提出から実際の反映まで最短で5日~2週間ほどかかります。 繁忙期(3〜4月)は遅れる場合もあるため、早めの手続きがおすすめです。
問い合わせ先(KDDI公式サポート)
建物登録の依頼は、以下のKDDI公式窓口から行えます。
| 窓口 | 連絡先 | 受付時間 |
|---|---|---|
| auひかり サポートセンター | 0077-7084(通話料無料) | 9:00〜20:00(年中無休) |
| KDDI公式問い合わせフォーム | https://www.kddi.com/inquiry/ | 24時間受付(返信は平日のみ) |
✅ ポイント:建物登録は無料で行えます。 ただし、光配線方式の導入を希望する場合は、建物内工事が必要になるため、別途オーナーの承諾と工事費が発生する場合があります。
第5章|建物登録後の工事手続きと注意点



建物登録が終わったら、次はいよいよ工事ってことだよね?でも、工事の流れとか注意点ってあるの?



そうそう。登録完了後は、「工事日程の調整」→「現地工事」→「開通確認」という流れになるよ。 ただ、集合住宅では建物構造によって注意点がいくつかあるから、そこも押さえておこう。
建物登録後の標準的な工事の流れ
| 手順 | 内容 | 所要時間 |
|---|---|---|
| ① 登録完了連絡を受ける | KDDIまたは代理店から「建物登録完了」の案内メールが届く | 登録完了後〜1日以内 |
| ② 工事日程の調整 | 電話またはメールで工事日の候補を決定 | 1〜5日 |
| ③ 宅内工事の実施 | 光ケーブルの引き込み・モデム設置などを行う | 約1〜2時間 |
| ④ 開通テスト | 技術スタッフがインターネット接続を確認 | 当日完了 |
| ⑤ 開通完了通知 | 契約者宛てに「開通のお知らせ」メールが届く | 当日〜翌日 |
工事が必要になるケース・不要なケース
建物登録後でも、すべての物件で工事が必要になるわけではありません。 下記のように設備状況によって工事有無が異なります。
| 建物設備 | 工事の有無 | 備考 |
|---|---|---|
| 光配線方式 | 必要(宅内まで光ファイバーを引き込む) | 最も高速・安定。1回の工事で完了 |
| LAN方式/VDSL方式 | 不要(既存設備を利用) | 建物内の共用配線を使うため即日開通可能 |
| 未登録/新築物件 | 必要(登録と同時に工事調査) | 登録申請後に現地確認を実施 |
✅ ポイント:工事日には立ち会いが必要です。特に宅内配線作業がある場合、平日日中(9:00〜17:00)に在宅しておく必要があります。
工事前に確認しておきたい3つの注意点
- コンセント周りのスペース確保
ONU(モデム)・電源タップを設置できる場所を空けておく - 管理会社の承諾内容を再確認
壁への穴あけが発生する場合、書面許可が必要なことも - 他社回線との重複に注意
すでにフレッツ光などの回線が引かれている場合、撤去日と調整する
⚠ 注意:工事日当日に立ち会えず延期になると、再工事費(約3,000円〜5,000円)が発生するケースがあります。予定は必ず事前確認しましょう。
第6章|建物登録に関するよくある質問(FAQ)



ここまででだいたい流れはわかったけど、細かいところがまだちょっと不安だな…。よくある質問とか、トラブルの例ってある?



もちろん!ここでは、実際に多く寄せられる質問をまとめたよ。登録前・登録後でそれぞれ注意点があるから、一通り確認しておくと安心だね。
Q1. 建物登録の費用はかかりますか?
費用は原則かかりません。
建物登録そのものはKDDI側が無償で行ってくれるから、ユーザー負担はありません。 ただし、光配線方式を新規導入する場合は、工事費用が別途発生する場合があります。
✅ ポイント:光回線工事が発生する場合、マンション全体の配線状況によってはオーナー負担になるケースもあります。
Q2. 建物登録後、いつから申し込みできますか?
登録完了から1〜2営業日後に、KDDIのデータベースへ反映されます。 その後、代理店・公式サイトの提供エリア検索で「〇提供可」となれば、すぐに申し込み可能です。
⚠ 注意:エリア検索ページに「提供不可」と表示されていても、反映が遅れているだけの場合があります。 登録完了メールが届いたら、2日ほど待って再検索してみましょう。
Q3. 登録が完了しない場合の原因は?
- 管理会社の承諾書に不備がある
- 建物情報(住所表記・階層など)が一致していない
- KDDIの現地確認が未完了
- 設備容量の関係で登録保留となっている
✅ ポイント:登録保留になった場合は、KDDIが建物の設備増強を検討中である可能性があります。 時間が経ってから再度確認すると、登録可能になっているケースもあります。
Q4. 登録済み物件なのに「利用不可」と出るのはなぜ?
この場合は、建物自体は登録されているものの、部屋単位の設備が未整備の可能性があります。 VDSL方式などで共用部までしか配線が来ていないと、部屋内配線工事が必要になることがあります。
Q5. 建物登録が終わっても他社回線と迷っている場合は?
もしauひかりの登録が完了しても、他社回線の方が条件に合うこともあります。 特に以下のようなケースでは、他社回線も検討してみましょう。
- 転勤や引越しが多く、縛りなし回線を希望している
- 地方で安定性を重視する(BBIQ、コミュファ光など)
- auスマホを使っていない(セット割が適用されない)
以上が、建物登録に関するよくある質問でした。 特に「登録依頼→承諾書提出→反映まで」の期間でつまずく方が多いため、早めに手続きを進めるのがコツです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
今後もみなさまのお役に立てる記事を書いていきます。よろしくお願いします。










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